Echo ついに、完成 !!!
ついに!! 共同醸造酒 “Echo” が搾れました!!
この、最難関の設計(誰が決めたんだ—-?)にて仕込まれた、
NEXT5 四番目の共同醸造酒の出来は、どうだったのでしょうか??
乳酸菌添加型の山廃酒母(ちょっと不本意な出来ですみません—。
同時添加の酵母の力も読み損なったり、もろもろ反省点がしきりです—-)、
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東北を代表する硬質米で、早飲みにはあまり向かない(と言い切っていいのか?)
美山錦! しかも溶けにくく、割れが多い、高温障害の年のものという、最難関の原料米。
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水の味の個性は県内随一、だが、使いこなすには業がいる「一白水成」の硬水!
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なんだか、よく発酵特性がよくわかってない酵母—–春霞の蔵から採取されたばかりで
試験醸造段階の「亀山酵母」。
という、ハードル高い、マゾヒスティックな試みでしたが——
できた酒はどうだったのでしょうか?
「どう?」by 栗林直章(ホスト蔵「春霞」蔵元)
「ん~~~~、うまい! なにこれ? 純米大吟醸?? 俺の持ってきた水のおかげ?」 by 渡邉康衛(「一白水成」蔵元)
「お、やるじゃん、直ちゃん!! とりあえず、ちゃんと酒になったじゃん!」by 小林忠彦(「ゆきの美人」蔵元)
「ありがとう!! みんな!! 発売は12/24です、全国のみなさん、お楽しみに!!」by 栗林直章(ホスト蔵「春霞」蔵元)
ということで。
無事に、2012年度共同醸造酒 “Echo”は、完成。
私も利き酒いたしましたが、素晴らしい出来でした。
通常の春霞の酒よりも、まろやかだと思います。
実に、我々皆が「こうなればいいなあ」と想像していた出来映えでした。
まさに共同醸造酒。「春霞」の特徴とその良いところをベースに、他蔵の技術やアドバイスを的確に反映した、まさに逸品であると思います。
ホスト蔵、春霞の栗林さん曰く、
「香りが特に素晴らしく、亀山酵母の良さを最大限にひきだした出来になったと
思います。出品酒も、この酵母でやろうと思います!」
というコメント。自信のほどが伺えますね。
みなさまにおかれましては、長らく、熱いご声援ありがとうございました。
酒母で酸が出なくて、ミスりかけた時には正直どうしようかなと思いましたが、
酸度の保全のために、春霞さんほかメンバーの皆さんには、無理をいって添仕込みの前に
もう段数を増やしてもらったりと、いらぬ手間ひまをかけてしまいすみませんでした—–
結果として、仕込み後も、酵母は無事に育ち、無事にこのたび上槽を迎えることが
できて、私はホスト蔵なみに、ほっとしました。
NEXT5追放になるのでは? と心配で眠れぬ日々が続いたことも、今では懐かしい思い出です。
もう酒母はやりませんので、来年は「一白水成」の渡邉康衛君に依頼することにします。
さて、これからの主役は、お客様のみなさまでございます、
運良く手に入れることが出来ました方は、我々の奮闘の結果を、お楽しみ、または
ご批評くださいませ。
ところで、あの「雄町」の玄米が入荷!
長らくひっぱって、10月末に刈り取りしたというのに、さすが最古の酒米。
当たり前だけど(?)、登熟しきらず青米だらけ—-。いっちょまえに同割れもしている。
触ると、柔らかい。ふにゃふにゃです。
これ、50%まで磨けるのだろうか? と、すさまじく不安になってきましたが、
当蔵には腕の良い精米技師がいるので、大丈夫でしょう! たぶん!
記念すべき「秋田雄町」でございますので、大事に使わなくてはなりません。
一難去ってまた一難ですが、乞うご期待!
↓
では、また—–。